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- あんみつへのこだわり
伊豆諸島・神津島にて天草を
採取しているところ
「ところてん(生寒天ともいいます)」と「寒天」の違いをご存知でしょうか。海藻である天草を煮詰めて固めた物がところてん、それを凍らせて乾燥させたものが寒天です。あかりやではあんみつにところてんを使ってます。これって珍しいんですよ。ほのかに磯の香りがするのはそのためです。おもに伊豆諸島でとれた天草を使用しています。ノンカロリーで食物繊維が豊富。カドがしっかりしていて大きめなのは新鮮なものを店内で手切りしている証拠なんです。
あかりやでは和菓子用の自家製餡を何種類も製造しているのですが、あえてあんみつには専用の餡をコトコト煮ています。あんみつは黒蜜をかけて食べるので多少甘さが控えめの餡が合うと思うからです。豆は北海道十勝産。ふっくら炊き上げるのはなんといっても蒸らしが大事ですので、たっぷりした羽釜(厚釜)を使います。店内に小豆の煮えるよい香りがしたら、もうすぐ特製あんみつ餡の完成です。
そうです。あんみつに必ず入っている地味な存在。だけど無いと淋しいですよね。これって赤えんどう豆ってご存知でしたか?名前のわりに黒ずんでるけど、最初は赤っぽいんです。でもなかなか頑固なやつで、おいしくなるまで時間がかかります。缶詰の簡単なものもあるのですが、納得いかないのであえて手作りです。
あんみつのなかで食感のアクセントになる重要な存在です。よく流通している砂糖をまぶしたものがありますが、おいしくないのでこれも手作り。もち米が原料である白玉粉を水で溶かし銅鍋で練り上げます。和菓子屋だからこそ出来るこだわりかもしれません。
あんみつには味のアクセントとして酸味のあるフルーツをよく用いますが、あかりやでは自家製の煮あんずをトッピングしています。たまにリンゴをうざぎのようにカットして載せたものを見かけますが、食感のバランスから考えると歯ごたえのある具材はあんみつには合わないと思います。フルーツあんみつをメニューに加えないのはそんな理由もあるんです。近年、高価なフルーツになってしまった杏ですが、あかりやのあんみつには無くてはならない存在です。
「あんみつ」というからには、この黒みつが味の決め手となるので決して手は抜けません。ところてんの磯の香りに負けないように、黒糖をたっぷり使っています。もちろん自家製。ビタミンやミネラルが豊富に含まれていますよ。どうぞたっぷりとかけて召し上がってください。